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2024/09/20 08:01 |
女学生手帖を読んだ

ふとした思い付きで『女学生手帖』という本を買ってみました。
これは大正~昭和初期くらいの女学生にスポットを当てた本で、
当時人気のあった小説のあらすじや悩み相談コーナー、
女学生の間で流行っていた言葉などが載っています。
結構おもしろかったのでちょっと記事にしてみました。

当時、小説は主に「エス」という女子同士の関係を扱ったものが
人気だったようです。
エスはsisterの頭文字で、友人以上恋人未満くらいの関係のこと。
『マリア様がみてる』的な感じかな。
お姉様と妹、という関係が基本みたいです。
実際に女学校ではエスが流行していたそうです。
(男子校でもビーと呼ばれる同じような関係があったんだとか)
不思議な状態だ…。
憧れの先輩や可愛い後輩に「私と仲良くしませんか」みたいなお手紙を書いて
靴箱に入れてアプローチしたりしたそうです。
なぜ靴箱に…昔から手紙は靴箱って決まってるんでしょうかw

女学生の言葉も面白かったです。
「乗り物に乗らず、歩くこと」を「テクシー」と呼ぶセンスとか結構好きですw
やっぱりテクテクとタクシーを合わせたのかな。

それから、驚いたのが当時の人気少女雑誌『少女の友』のファッションページ!
今なら流行のコーディネートとかが載っているところですが、
この当時は服のイラストと説明文、そして「作り方」を載せていたようです。
この時代だと洋服は手軽に買えるようなものじゃなくて、作るものだったんですね。
すごいなぁ…手芸が苦手な人には辛い時代ですね。
載ってるデザインは昭和のものながら可愛かったです。
中原淳一さんが手掛けていただけのことはあるなぁという感じ。


せっかくなのでこれを機に少女小説をいくつか読んでみようと思います。
吉屋信子さんが大人気だったらしいので、この人の本から手をつけようかな。
文庫になっているものが少ない(廃刊になってたりする)のがネックですが。
あと『少女の友』が創刊100周年記念号を出してて、それも気になる…。
内容は当時の口絵の紹介や連載小説・漫画・詩の掲載、付録の紹介、
それに加えて愛読者だった方やら関係者の方によるエッセイ、
戦前の愛読者たちが70年ぶりに集まったルポなどが載ってるみたいなんですが
価格が3990円とお高めなんですよねorz
悩む…そこまで出して全く面白くなかったら凹むしなぁ。
本屋で見かけたら手にとって実際に見て決められるんですが…うーん。
明日本屋に行ってダメモトで探してみようかな。

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2009/05/28 03:51 | 本のこと

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