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2024/09/21 13:47 |
『マンスフィールド・パーク』読了

せっせとオースティンを読んでおります。

『マンスフィールド・パーク』
実家の貧しさゆえに10歳の時に養女としておば夫婦に引き取られたファニーが主人公。
お決まりですが迎えられた先では大して良い扱いを受けません。
特にもう1人のおばノリス夫人は最悪ですね。なにかと嫌味を言ってきます。
自分自身はファニーの養育に関してびた一文出してないくせして偉そうだし…
普段一生懸命働いているファニーが風邪のせいでぐったりしてるとすかさず
「いつもいつもぐうたらして云々」というようなことを言ってきます…お前より働いてるがなw
従姉のマライアとジュリアは自分達より教養がないファニーを見下しています。
そんな中で唯一優しくしてくれるのが従兄のエドマンドです。
ホームシックなファニーが実家に手紙を出せるように準備してくれたり話し相手になってくれたり
褒めたり励ましたり従姉たちと上手く付き合うためのアドバイスなどをしてくれます。

大きくなってからもその関係は変わりません。
他の家族との関係もあまり変わらず家族というより雑用係・召使的なポジションに収まっています。
普通ならもっと反発して家族と険悪になるところですが、元々もっていた内気で臆病な性格と
かなり押さえつけられて育った影響か自己評価が低くて、不当な扱いを受けているとは全く思っていません。
読んでるこっちが「うおおおお、もっと反発していいんだよ!!」と思うくらいですw
エドマンドは相変わらずファニーのために馬を用意してくれたりと親切。
ファニーはエドマンドに対して恋愛的な意味で好意を持っていますがエドマンドは飽くまで妹と思っているので
引っ越してきた美人のミス・クロフォードが好きになってファニーの前で彼女のことをべた褒めしたりします。
もちろんファニーはショックを受けますが特別なアクションは何もなし!!
邪魔してやろうとか自分もアピールしてみようとかは何もなく、ただ親交を深める二人を見ているだけ。
私はミス・クロフォードが好きではなかったことも相まってファニーが可哀想で辛かったです。
「このままだと結婚しちゃうよ! どうするの!?」とハラハラしましたw
ミス・クロフォードは明るくて社交的なんですが…どこで反感を持ったのかな。
この本は登場人物同士がいろんなことについて意見を交わし合うシーンが結構多いので、
多分そのなかでのミス・クロフォードの意見の一つ一つが私と合わず「えー」という小さな気持ちの
積み重ねで「好きではない」と感じるようになったのかも?
ファニーに感情移入していたのかもしれませんが。
後半になってくるとミス・クロフォードの嫌な部分も表出してきます。

途中でファニーに求婚してくるミスター・クロフォードは袖にされてちょっと可哀想だったなぁと思ったり。
過去に不誠実は振る舞いをしていたのをファニーにしっかり見られていたせいで全く信用されず
せっかく熱心なアピールの結果ファニーの態度を軟化させても結局だめにしてしまって。
最初は本当に不誠実だったから私も嫌いでしたがw
まあだめになったのは自業自得だけど…あとちょっとで幸せゲットできたかもしれないのに勿体無かった。
この経験を通してミスター・クロフォードがすっかり更正して誠実な人間になって、
いつかまたファニーに劣らないくらいの良い出会いがあることを願うばかりです。

最終的にはファニーは幸せになり、めでたしめでたしで終わります。
それにしても、この時代の夫婦の年齢差はだいたい6,7歳というのが普通だったんでしょうか?
割と年齢に開きがあり、常に男性の方が一歩先をいって女性を導く側に立つという傾向があるような…。
『高慢と偏見』はあまりそう感じませんでしたが『ノーサンガー・アビー』では明らかにヘンリーが導く立場で
『サンスフィールド・パーク』でもあれこれ世話を焼いていたのはエドマンドの方でした。
うーん。
時代的なことを考えるとそういう風潮でも全然おかしくはないか。

実は『分別と多感』も読み終わっているのですが、もう眠いのでまた今度書きます^^

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2009/11/22 03:47 | 本のこと
無事に
編入試験合格しました!
これであとはせっかくの合格をふいにしないように単位修得を目指すだけです。
いま一番不安なのは経済学。真面目に受講しててもよくわかりませんw
今度図書館でわかりやすそうな経済学の本でも探してこようかなー。

2009/11/20 20:40 | 日々のこと
『ノーサンガー・アビー』読了
ジェーン・オースティン『ノーサンガー・アビー』読み終わりました。

ゴシック小説(ホラー)大好きな少女キャサリンが主人公。
田舎で普通の両親のもと普通に育った子。
笑ってしまうくらい周囲の人の見栄やら建前と本音の差異に気付きません。
小説の読みすぎとちょっと世間知らずなせいでとんでもない方向に行ってしまったりして結構笑えます。
ヒーロー役はヘンリーという牧師。
『高慢と偏見』のダーシーと比べるとかなりくだけた感じの人です。
教養からか言い回しや考え方をからかったりするところがありますが、特に気難しい人ではないようです。
言語学とかの先生にこういう人いそう…と思いながら読んでましたw

訳者あとがきによるとこの本はオースティンの処女作だそう。
実際に出版されたのはオースティンの死後だそうですが…
『高慢と偏見』と比べると若い感じはちょっとするかな?
処女作だと知ったせいかもしれませんがw
当時の傾向に関してのオースティンの意見が相当表出しているあたりは「若さか!」という気がします。
特に小説軽視・蔑視に関しては作中でかなり行を割いて強く反発しています。
更にキャサリンが「男の人は小説なんて読まないのでしょ?」と言ったのに対して
「女性でも男性でも良い小説を読む楽しみを知らない人間は馬鹿ですよ」とヘンリーに答えさせてるあたりも
作者の強い気持ちを感じます。小説蔑視で相当嫌な思いをしたんでしょうね。
今でも「小説なんて~」という人を時々見かけますが、18世紀からそういう人はいたんですねぇ。
そうそう人間の考えも変わらないということでしょうかねー。

2009/11/18 19:07 | 本のこと
寒い…
急に寒くなりましたね。
これで例年並みくらいだと聞きましたが、ついこないだまで暖房もいらなかったのに…足先が冷えて痛いです。
手袋をつければ手は暖かくなるけど本を読みにくくなるからなぁ。
ページが めくりにくい!
とりあえずカイロはそろそろ用意しておこうと思います。

2009/11/18 10:41 | Comments(0) | TrackBack() | 日々のこと
『高慢と偏見』読了(BlogPet)
nanashiの「『高慢と偏見』読了」のまねしてかいてみるね

ジェーンとしばらく封印したことにちゃんと沿ってありますwちなみに続・高慢とその友人ビングリーが我慢我慢…。
それにしても本もありますwちなみに続・高慢とその友人が結婚を既に買った気もしてしまったりするあたり、もしくはビングリーはレビューが弱いと低評価。
そうだとダーシーが良かった『ノーサンガー・アビー』『分別と偏見のちくま文庫の新訳ですよ!ある程度買い溜めが取れてジェーンと良い翻訳の頃は『あしながおじさん』はエリザベスを引き起こすというストーリーですよ!?同じく後世の母親はエリザベスたちの主人公。

*このエントリは、ブログペットの「らいむんと」が書きました。

2009/11/17 08:27 | Comments(0) | TrackBack() | らいむんと日記

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