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2024/09/19 16:59 |
染め

ついこの間まで大学で染織をやっていました。
その名の通り「染め」と「織り」です。
時間がかかるのは圧倒的に織りじゃないかと思うんですが
染めはなかなか頭を使いました。
忘れちゃわないように書いておきます。
 

私がやったのは「蝋染め」と呼ばれる類の染物で、
染めたくない部分に蝋を塗って防染するというやりかたです。
蝋を一度塗ってしまうと作品完成までは基本的に蝋を取ることが出来ないので
薄い色から順に染めていきます。

たとえばヒマワリの図を染めるとします。
花びらは黄色、茎は緑、種の部分は茶、ヒマワリ以外の部分は白のままにしておくということにしましょう。

まず下絵を白い布に転写します。
本体以外は白にしたいので蝋を塗ります。
それから黄色で全面を染め、乾くのを待ってから黄色で仕上げたい花びらの部分にだけ蝋を塗ります。
次に緑で全面を染めます。
さきほどの黄色の上からなので少し黄緑っぽくなるかもしれません。
気に入らない場合は乾いてからもう一度上から染めて色を重ねます。
そして乾いたら茎の部分にも蝋を塗り、最後に残った種の部分を茶色に染めれば染め作業は完了!
あとは脱蝋(蝋を取り除く作業)をして、それから染料を定着させれば出来上がりです。
染料によって定着の仕方は違い、私が使った染料はアルカリで定着する物でした。
授業では脱蝋は業者さんに頼んでやってもらったので、脱蝋の仕方は知りません;

防染に使う蝋は熱して液体状になったもので筆で塗っていくのですが
これがまた難しい!><
防染したくない所まで蝋が染みてしまったり、きちんと蝋が染み込んでなくて
防染したかった所にちょろっと次の色が入ってしまったり…

全然上手く出来なかったけど、またやりたいなぁ。
展覧会などで見ると同じ蝋染めでも「いったいどうやって染めたの!?」と思うような
すごい作品がいっぱいで感動します。
先生に言われるまで蝋染め作品だと気がつかないことも…;;
私は辻信夫さんの作品が好きです。
数年前までうちの大学で教授をやっていらしたみたいで、
あと数年早く入学していれば直接お会い出来たのに…残念すぎる。
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2008/12/25 10:37 | 勉強したこと

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